戦略の基本パターン
戦略は3つの基本パターンに大別される。これらを駆使することによって,戦略を構築することができる。
名の通り価格の安さを売り物にして競争優位を築く戦略。標的としている市場を一つの統一体として扱い,1つの製品とマーケティング・ミックス* でマーケティングを行う。無差別戦略とも言える方法であり,業界の中で優越的な地位を築いている場合にその優位性が発揮しやすい。(競争優位の源泉:低コスト,競争の範囲:広いターゲット)
標的としている市場を顧客のニーズにあわせて市場を細分化し,個々のセグメント毎に製品とマーケティング・ミックス* を用意してマーケティングを行う。(競争優位の源泉:差別化,競争の範囲:広いターゲット)
標的としている市場を顧客のニーズにあわせて市場を細分化し,自社がニーズを満たせるセグメントに的を絞って,特定したニーズを満たす製品とマーケティング・ミックス* を用意してマーケティングを行う。集中戦略は市場の細分化に基づく概念である。集中戦略を細分化すると,コスト集中と差別化集中に分けることができる。(競争優位の源泉:低コストまたは差別化,競争の範囲:狭いターゲット)
* マーケティング・ミックス:
マーケティングを実行する人がターゲット市場から期待する反応を引き出すために用いるマーケティング・ツールの組合せのこと。ターゲット顧客に対して価値のある製品・サービスを提供するための具体的方策と言える。
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